ほけんの窓口グループ、前社長の不祥事に思うこと [生命保険]
ほけんの窓口グループ株式会社のことがニュースに出ていますね。といっても業務内容の話ではなくて、前社長が不正なことをして逮捕されたという話です。
それにしても、「ほけんの窓口」というのはいいネーミングの会社ですね。抽象的な社名ですが、一口に言うと来店型の保険代理店です。「ほけんの窓口」「みんなの保険プラザ」「ほけんの専門店」の3ブランドで展開しているそうです。
複数の保険会社と委託契約を結び、どの会社の商品も「メニュー」として揃えて中立の立場で顧客の実情に最も合ったものを提案することをモットーとしている会社です。
中には、それを奇異に思われる方もいるかもしれませんね。
あれ、保険代理店て専属制じゃないの? うちが世話になってる代理店はそうだよって。
たとえば、東京海上日動代理店とか、三井住友海上代理店とか、たしかにその看板を掲げている代理店はありますね。
ただ、保険会社と代理店というのは、本来保険募集の委託契約を交わしているだけで、資本関係にあるわけではない別事業体です。
その代理店が、他社$とも契約しようが、他の業種にも参加しようが自由なはずです。
複数の保険会社と委託契約を交わしている代理店を、乗り合い代理店といいます。
保険会社としては、なるべく自分のところの専属代理店であってほしいと思うわけです。損害保険会社では、代理店研修生として、一定期間社員として採用して育成し、独立させる制度を設けていますが、独立後は専属が絶対条件で、いったんある会社の研修制度で独立すると、他社は積極的にその人と委託契約は結びません。
そこで、そんなしがらみといいますが、保険会社に借りを作らず、どの保険会社とも対等に付き合う代理店も登場したわけです。
ただ、そうした代理店は、やはり保険会社との力関係で、モノをいえるぐらいの数字を持っていなければなりません。
吹けば飛ぶような会社が、専属はおかしい、どことでも契約するぞ、といったところで、元受保険会社は、「じゃ、よそで勝手にやってください」となってしまうことでしょう。
芸能界にたとえるとわかりやすいかもです。
ジャニーズ事務所とか一部の大手は、自分の所属タレントを、目玉タレントとともに抱き合わせで若手もつけたりしますよね。
あれは、事務所が売れっ子タレントをもっているからです。
これが、大したタレントがいない事務所なら、かりに同じことをしても相手にされません。
いろいろ説明が長くなりましたが、要するに、ほけんの窓口グループというのは、代理店としては大手であり、かつ、元受保険会社からは独立性をたもった理想の代理店形態でもあったわけです。
それだけに、前社長の不祥事は残念でした。
「ほけんの窓口」前社長を聴取へ 消費税を不正還付容疑 朝日新聞デジタル 6月27日(木)7時11分配信 代表を務める不動産会社へ消費税約1千万円を不正に還付させた疑いがあるとして、東京地検特捜部は近く、来店型の保険営業会社「ほけんの窓口グループ」(本社・東京都渋谷区)創業者の今野(こんの)則夫・前社長(58)から、消費税法違反の容疑で事情聴取する方針を固めた。 捜査関係者の話によると今野前社長は、仕入れ時に支払った消費税額が、売上時に預かった消費税額を上回れば、その差額が国から還付される「仕入れ控除税額」の制度を悪用。代表を務める不動産会社「東京レジデンス」(本店・東京都新宿区)名義で2010年にマンションを購入した際、多額の消費税を支払ったが、同時に車を他人に販売したように売り上げを装い、消費税を不正に還付させた疑いがもたれている。
それにしても、「ほけんの窓口」というのはいいネーミングの会社ですね。抽象的な社名ですが、一口に言うと来店型の保険代理店です。「ほけんの窓口」「みんなの保険プラザ」「ほけんの専門店」の3ブランドで展開しているそうです。
複数の保険会社と委託契約を結び、どの会社の商品も「メニュー」として揃えて中立の立場で顧客の実情に最も合ったものを提案することをモットーとしている会社です。
中には、それを奇異に思われる方もいるかもしれませんね。
あれ、保険代理店て専属制じゃないの? うちが世話になってる代理店はそうだよって。
たとえば、東京海上日動代理店とか、三井住友海上代理店とか、たしかにその看板を掲げている代理店はありますね。
ただ、保険会社と代理店というのは、本来保険募集の委託契約を交わしているだけで、資本関係にあるわけではない別事業体です。
その代理店が、他社$とも契約しようが、他の業種にも参加しようが自由なはずです。
複数の保険会社と委託契約を交わしている代理店を、乗り合い代理店といいます。
保険会社としては、なるべく自分のところの専属代理店であってほしいと思うわけです。損害保険会社では、代理店研修生として、一定期間社員として採用して育成し、独立させる制度を設けていますが、独立後は専属が絶対条件で、いったんある会社の研修制度で独立すると、他社は積極的にその人と委託契約は結びません。
そこで、そんなしがらみといいますが、保険会社に借りを作らず、どの保険会社とも対等に付き合う代理店も登場したわけです。
ただ、そうした代理店は、やはり保険会社との力関係で、モノをいえるぐらいの数字を持っていなければなりません。
吹けば飛ぶような会社が、専属はおかしい、どことでも契約するぞ、といったところで、元受保険会社は、「じゃ、よそで勝手にやってください」となってしまうことでしょう。
芸能界にたとえるとわかりやすいかもです。
ジャニーズ事務所とか一部の大手は、自分の所属タレントを、目玉タレントとともに抱き合わせで若手もつけたりしますよね。
あれは、事務所が売れっ子タレントをもっているからです。
これが、大したタレントがいない事務所なら、かりに同じことをしても相手にされません。
いろいろ説明が長くなりましたが、要するに、ほけんの窓口グループというのは、代理店としては大手であり、かつ、元受保険会社からは独立性をたもった理想の代理店形態でもあったわけです。
それだけに、前社長の不祥事は残念でした。
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