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「掛け捨て」保険と「戻ってくる」保険はどちらがいい? [生命保険]

「掛け捨て」保険と「戻ってくる」保険。保険料の給付と反対給付の関係については、大きく分けてその2通りがあるといわれます。「戻ってくる」というのは、つまり満期保険金や返戻金のことですね。養老保険のような貯蓄型がそれにあたります。で、率直に言ってどちらの保険の方が得か、という話です。

保険商品には、いわゆる「掛け捨て」とされる商品と、払った保険料が「戻ってくる」、つまり満期返戻金のある積立物と呼ばれる商品があります。前者にあたるのが定期保険、後者にあたるのが養老保険や学資保険などです。中にはチューリッヒ生命の「ガン保険」のように、「掛け捨て」と「戻ってくる」(積み立て)ものとを揃えている場合もあります。

そこで、素朴な疑問として出てくるのが、「加入するにはどちらがいいんだろう」ということ。しかし、その前に「掛け捨て」と「戻ってくる」というのは、どちらも誤解されやすい表現なので注意が必要です。

まず、死亡保険であれ医療保険であれ、保険料に「掛け捨て」でないものなどはありません。

「戻ってくる」保険というのは、積立部分と「掛け捨て」部分を合わせた保険料を支払い、満期になればそのうちの積立部分が戻ってくるだけで、やはり「掛け捨て」部分を支払っていることにかわりはありません。

要するに、「掛け捨て」保険と「戻ってくる」保険はどちらがいい?という質問については、厳密にはどちらも存在しない、というのが回答です。

貯蓄好きなどともいわれる日本人は、どうも、「掛け捨てはもったいない」などという保険会社のテレビCMやセールストークには弱いようです。

しかし、「戻ってくる」ものならもったいなくないのかといえば、そんなことはないのです。「掛け捨て」をもったいないというのなら、「戻ってくる」ものももったいない部分は含まれているからです。

考えてもみればわかりますが、加入者に保険料を戻していたら、保険会社はどうやって事業が成立するのでしょうか。

また、「定期保険とは何か」で述べたように、「掛け『捨て』」という表現も実態を正確に表したものではありません。

保険というのは保障を買うわけですから、何もなければ何も支払われないのは当たり前。何かあれば支払いを求め、何もなければ「掛け『捨て』」などという言い方をするのは、ずいぶん手前勝手なものです。
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