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保険と貯蓄の役割は長いスパンで判断する [生命保険]

保険と貯蓄の話をもう少し続けたいと思います。たとえば、入院保険金日額が1万円の保険に加入した場合と5000円の保険に加入した場合、保険料の差額はどのくらいになるか試算してみましょう。

死亡保障なし、1入院あたりの限度日数60日(1日目から支払い)、通算入院限度日数1000日、手術給付金5・10・20万円という標準的な保障を用意した某社の医療保険(終身型)で計算すると、「1万円」で月々3580円、「5000円」で月々1790円です。その差額は30年で64万4400円になります。

その30年間で、かりに60日入院(つまり10年に1回の入院)したとしましょう。医療費の自己負担額が約15万円。差額ベッドを半月として計算し、食事療養費などを入れても50万円程度でしょうか。

「5000円」の場合、ここから保険で給付される日額5000×60=30万円を引けば、20万円程度が最終的な費用ということになります。

「1万円」なら日額10000×60=60万を受け取れ、差し引き10万円が残ります。(なお、この計算では手術費は差が出ないので計算に入れません。実際にはこのケースで手術給付金を加味すると、「5000円」のケースで費用はゼロという計算も成り立ちます。)

つまり、「5000円」と「1万円」の差額は、64万4400円-20万円-10万円=34万4000円ということになります。この34万4000円を保険ではなく貯蓄に回していれば、他の費用に使うこともできます。

もちろん、亡くなってしまえばその後の貯蓄はできません。それに、貯蓄に回すといっても、いくらでも利用価値のあるお金は、その時々の事情によって別のことに使ってしまう場合もあります。確実な保障を堅持するという意味で、死亡保障を含めた保険自体が無意味ということはありません。

ただいずれにしても、このように費用対策は目先のことではなく、トータルで判断するという視点が必要です。
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