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高度先進医療特約は必要か? [生命保険]

がん保険については、医療保険より範囲が狭い(つまりがんだけ)のに、どうして入る意義があるのか、という声があります。それはやはり、高度先進医療特約があるからでしょう。がん治療は通常の保険医療でたいていはまかなえますが、ただ、高度先進医療といわれるものだけは、保険がきかないものがあります。そのとき、大変なお金がかかる。がん保険で高度先進医療特約に入っておけば、それをまかなえる、というわけです。

「アサヒコム」に面白いコラムが出ています。後田亨氏の「営業のプロが教える保険のカラクリ」という記事です。
http://09197218.at.webry.info/200905/article_119.html

がん保険についている、高度先進医療特約は必要なのか、というテーマです。

高度先進医療といえば、保険が効かない。だから、保険に入っておかなければならないと思いがちです。

しかし、後田亨氏は、ちょっと待てよ、と思い、「「先進医療特約」付きの医療保険が、ここ1年ほどの間に約23万件売れたある保険会社の方に、保険金の支払い状況を問い合わせてみ」たといいます。

すると、「7月時点までの支払いは5件。そのうち「がん」に対する粒子線治療は2件」だったというのです。

一方で、人気の特約と言っても、その恩恵を受けた人は、11万人に1人もいないではないか?と、見ることも出来るでしょう。確率にしたら0.001%未満です。

保険金は請求があって支払いがあり、初めて数字として出てきます。

支払いに関する査定が終了した後の実績のため、請求件数はもっと多いかもしれません。

それでも、仮に倍増したとしても5万人に1人未満。0.002%に達するかどうか、というところだと後田亨氏は指摘しているのです。

後田亨氏はこういっています。

「私は、この連載で「先進医療特約」を取り上げた際、平成18年度に行われた粒子線治療の件数986件と、平成17年の「患者調査」(厚生労働省)における、がん患者数142万人から、「がんにかかる人が粒子線治療を受ける確率」を推計してみましたが、その時の数字は0.07%でした」

後田亨氏は、保険に絶対はいるほどの確率ではないということを示唆しています。

0.07%を多いとみるか少ないとみるか。それは人それぞれです。

あなたや私が、その0.07%に入らないという保証はありません。

ですから、これをもって、がん保険や高度先進医療特約に入ることを否定することはできません。

ただ、加入の検討をする際、そのような数字は覚えておいていいのではないかと思います。
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