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LifeSize入院プラス(アメリカンホーム)はどう思います? [損害保険]

LifeSize入院プラスという保険がアメリカンホームから発売されています。LifeSize入院プラスは、医療保険を基本に、文字通りがんの入院や交通事故傷害入院を手厚くした商品です。カタカナも入りましたが、果たしてどのような保障内容なのか。他社の競合商品と比べてどうなのか。ちょっと見ていきましょう。

◆商品名:LifeSize入院プラス
◆保険会社:アメリカンホーム
◆主契約:医療総合保険
◆特約:ガン入院保険金、交通事故傷害入院保険金、入院療養一時金、手術保険金、通院療養保険金、賠償責任保険、健康ボーナス、特定疾病診断給付金
◆保険期間:10年間(契約の満了する日より3ヶ月前の日までに、保険契約者または保険会社のいずれか一方より書面で別段の意思表示がない限り、保険期間満了日の翌日における被保険者本人の年齢が最長満80歳を超えない範囲で継続)
◆保険料払込期間:10年間
◆契約年齢:満20歳?満70歳、配偶者は満70歳(かつ被保険者本人の年齢プラス5歳以下の場合)まで、子は本人または配偶者と生計をともにする生後15日以上満22歳未満、契約の継続は最長で本人が満80歳まで。

入院保障は、保障日数を60日以内に抑えたため保険料が割安であることを強調しています。

その上で「1泊2日の入院」から保障します。といっても、がんの入院は一般のがん保険同様日数無制限保障、交通事故入院は180日まで保障します。

また、交通事故入院の場合、60日間は契約した日額の倍額が支払われます。

手術保険金は、入院の有無にかかわらず何度でも保障。20日以上の入院後、退院した翌日から45日以内の通院日数に対して、1日につき2500円を通院療養保険金として支払います。

商品は医療保険ですが、損害保険の新種保険にあたる賠償責任保険もフォローされています。

すでにご説明しましたが、これは、自分の過失で相手に損害を負わせた場合に支払われる保険です。

たとえば、飼い犬が人を噛んだり、床に水をこぼして階下の住人に迷惑をかけたりした場合に、相手への補償を行います(実費)。

特定疾病診断給付金特約をつけた場合、がん・急性心筋梗塞・脳卒中などの3大成人病をはじめとする特定疾病に対して給付金が支払われます。

基本プランは保険料によって3通り設定され、いずれも本人型・夫婦型・家族型が用意されています。

それに加えて、必要な保障を加入者の要望に合わせて組み合わせられる自由設計プランも用意されています。クーリングオフ可能な商品です。

長期入院には一時金が、満期まで入院保険金の支払いがなければ「健康ボーナス」が支払われます(ただし被保険者本人のみ)。

契約の継続は、本人が最長で満80歳までです。

中高年者の平均余命を考えると、とくに女性にはいささか物足りないかもしれません。

保険期間は10年。つまり、10年ごとの継続で保険料が上がります。今、加入する場合の保険料だけを見るわけにはいきません。

がんの入院は、特定疾病診断給付金支払特約も含めて重点を置いた保障になっており、がん保険を兼ねているようにも見えます。

しかし、一般のがん保険にあるような「高度先進医療給付」「ターミナルケア」「死亡」といった保障はありません。

そうした保障を求めるなら、別のがん保険の加入が必要ですが、そうなると保障に過剰な部分が生じ、アメリカンホームが「告知義務」に掲げる「多重契約」にかかるおそれもあります。

通院については入院後の「療養」こそあれ、通常の通院日額保障がありません。

また、満期返戻金や配当金もありません。

以上見てきたように、この商品は限定的ながん保険付き医療保険です。

注意すべきは、生命保険としての保障を完璧にしたいのなら、これに定期もしくは終身などの死亡保障をつけることが必要ということ。

一方で、医療保険としては複数の保険に加入する必要はなく、この商品でいくのか、別の商品にするのかを選択しなければなりません。
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