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がん保険、高度先進医療はホントにキモ? [生命保険]

がん保険はがん専門の保険です。つまり、がんになったときしか出ません。少し高い保険料で、病気も怪我も死亡も後遺障害も入院もすべて出る医療保険に入った方が「割安」であることは誰が考えてもわかります。

それでもなぜがん保険に入るのかといえば、高度先進医療の保険金が出るから、という人がほとんどではないでしょうか。

高度先進医療は、保険がきかない場合があります。たとえば、重粒子線治療などは300万円かかりますが、がん保険でまかなってくれるのならありがたい、という計算があるのではないでしょうか。

ですが、それは全く認識違いなのだそうです。



「高度先進医療」というのは、必ずしも現在の治療よりも「高度先進」なわけではなく、その可能性がある未完成の治療に過ぎない(から保険でできない)。

しかも、高度先進医療はできる施設が限られているし、使える病気もわずか。さらに、高度先進医療のすべてについて、がん保険がまかなってくれるわけではない、と全面的に否定する記事が新聞に出てました。

「この「先進」とは「標準より進んだ」という意味ではなく、医療制度上の〝先進″であり、日本ではまだ開発途上の、有効性や安全性、経済性などの評価が定まっていない医寮技術を指す。だから、いったん認可・実施されても、有用性が確認できず消えていく先進医療も少なくない。ちなみに6月14日現在で認められている先進医療は107種類あり、受診できる施設も、その技術ごとに限られている。

一例を挙げると、がんを効果的にたたく重粒子線治療は、現在、3施設でしか受けられない。この先進医療では、検査や入院等の費用を保険診療で支払い、重粒子線治療に該当する約300万円と交通費等が自費払いになる。自費部分を民間保険でカバーできれば誰でも受けられそうなものだが、がんの種類や病期、その他の条件によって、本当に受けられるかどうか分からないのである。

 実際、全がん患者で先進医標の適用がある人は1%程度とされる。また例えば、肺がんが見つかった時点で手術や根治を見込める人は約3人に1人というのが現状だ。そして手術不能な場合、たとえ患者が望んでも医学的条件が合わない限り先進医療は受けられない。ありきたりだが、がんで幸運を求めるなら、治績法以前に予防や早期発見(=肺がんなら手術可能な3分の1に入る)のほうが重要なのだ。」(「日刊ゲンダイ」6月25日付)

高度先進医療の適用確率は1%に過ぎないということです。

つまり、それをあてにしてがん保険に入るなら、健康診断や人間ドックをすべきであり、保険に入るのなら普通の医療保険に入るべきだ、ということです。
タグ:がん保険
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