アメリカンホーム保険とは？思い出す支払い漏れトラブル

アメリカンホーム保険（インシュアランス）という会社があります。もちろん保険会社ですが、ところでこの会社は、生命保険会社だと思いますか、損害保険会社だと思いますか。

普通、損害保険の場合には、何々海上とか、何々火災とかいう会社名になっていますよね。アメリカンホーム保険はそうなっていないから生命保険会社のように見えるかもしれません。

でもここは、れっきとした損害保険会社なんです。

4年前の8月に、アメリカンホーム保険会社に傷害保険の支払い漏れがありました。保険金を約款通りにきちんと顧客に支払わなかったというトラブルです。

当時の「読売新聞」（8月10日19時9分配信）によると、AIG傘下のアメリカンホーム保険は10日、解約時に保険金の一部が払い戻される「保険金額逓増特約」付き普通傷害保険で、計3億6831万円の支払い漏れがあったと発表しました。

事務マニュアルにミスがあったのが原因といいます。同社は今後、契約者に対して電話などで説明し、遅延損害金も含めた金額を支払うと約束。1人あたりの不払い額は最高約15万円で、同社の負担額は遅延損害金を含めて6億円を超える見通しと報じられました。

アメリカンホームというのは、アメリカンホーム・ダイレクトという名称でネット販売も積極的に行っているので、少なくともネットワーカーの間では知名度が高いのではないでしょうか。

ただ、冒頭に述べたように、生命保険会社ではなく損害保険会社であり、その点誤解されることがあります。

トラブルの背後には、医療保険と傷害保険は、生命保険会社からも損害保険会社からも販売されているのでわかりにくいところがあったのかもしれません。

つまり、生命保険会社の傷害保険は、損害保険会社が販売する傷害保険と保険金支払いの基準が違うのではないか、とか。もちろん、そんなことはないし、そういう誤解があったとすれば、募集した営業社員や代理店の責任です。

いずれにしても、あってはならない出来事でした。

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