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わかりにくい商品のため内容の確認を [生命保険]

医療保険。これまでの説明でおおむね内容をご理解いただけたでしょうか。おそらくは、この限りではわかるものの、実際の商品を見たとき、どれが医療保険の商品で、どの部分が何の保障かというのをきちんと見極めるのはむずかしいかもしれませんね。しかし、よくみるとそんなに難しいことではないのです。いずれにしても、ここでひとまずまとめとして、医療保険に加入することのメリットとデメリットについてご説明しましょう。

医療保険は、これまでご説明したように第三分野の「新種」保険ですから、生命保険会社だけでなく損害保険会社からも出ています。いずれにしても、医療保険は死亡保障の保険と違い、さまざまな特約を組み合わせて細かい保障を設定しています。どのような場合に保険の対象となるのか、ならないのかをきちんと確認しておくことが必要です。

中には、アメリカンホームのように加入者に「通知義務」を課しているところもあります。たとえば、医療総合保険「LifeSize入院+」の契約概要には、その一番下に「通知義務について」という項目で、「新たに保険契約をご契約される場合(同一の危険を保障する他の保険契約[医療保険(入院保険)・ガン保険等をいいます])」は、「ご通知いただけなかった場合、保険金・給付金等をお支払いではない場合もあります」と物騒なことが書かれています。これは見逃してはいけませんよ。

他社の医療保険に黙って加入したら保険金は出しませんよ、という注意書きだからです。これは、保険の多重契約による保険金詐欺防止のためだそうですが、現実には家族の人数や年齢や収入によって、別に悪意はなくたって医療保険の追加加入は十分にあり得るケースです。こうしたことにも加入者は注意が必要です。

さて、まとめますと、医療保険加入のメリットは、入院や手術などの死亡以外のアクシデントにも対応できることです。そしてデメリットは、保険会社や商品によって保障内容はさまざまなので、加入者にわかりにくいということです。

さ、これでさらに医療保険に対するご理解を深めていただければ幸甚です。

【参考文献】
『生命保険のウソ・ホント』(九天社) 草野直樹 著
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